あすかの人生劇場

発達障害のマンガ書いてます

幽体離脱のようなもの(解離:離人症、離人感)

強いストレスを受けたときに、身体から意識が抜け出しました。
離人感という状態ですが、これは生物の正常な自己防衛機能です。

漫画:離人症


気付いたら自分の後ろ斜め上から見下ろしてました。

この時、意識はあるのですが、感情はありませんでした。感情はたぶん意識から見えないところで金庫の中で眠ってました。

フワフワして夢の中にいるようで、何も考えなくていいんだよと言われている気がしました。

やるべきことをやり喋るべきことを喋っていつの間にか任務完了。
夏休みだったので、ゴロゴロしてるうちに治ってました。


解離とは


解離(かいり、英語: Dissociation)とは、無意識的防衛機制の一つであり、ある一連の心理的もしくは行動的過程を、個人のそれ以外の精神活動から隔離してしまう事である。抽象的に表現するならば、感覚、知覚、記憶、思考、意図といった個々の体験の要素が「私の体験」「私の人生」として通常は統合されているはずのもののほつれ、統合性の喪失ということになる。

解離 (心理学) - Wikipedia


つまり、「感覚」とか「記憶」とかとか、何かしらの要素が抜け落ちてしまう現象です。
私の場合「体の感覚」と「感情」が抜け落ちてしまったようです。


解離は人間が持つ防衛機制であり障害ではありません

  • 何かに夢中になっていて周りの人の声が聞こえない。
  • スポーツ選手の「ゾーン」状態。
  • 車を運転している最中の出来事を覚えていない。
  • 鍵をかけたかどうか思い出せない。
  • 緊張で頭が真っ白になる。

これらは正常な範囲の解離です。

また、私のように一時的なストレスに心が耐えられず対外離脱してしまうものも、不幸ではありますが自己防衛による正常な解離です。

この機能があるから、転んだ瞬間痛く感じなかったり、痛すぎる時に気を失うことができるのです。

解離が障害となるのは、慢性化した時です。


障害となるのは次のような段階である。 空想と解離は、慢性的なストレス状況におかれた子供にとっては唯一の実行可能な逃避行であるが、 状況が慢性的であるがゆえにその状態が恒常化し、コントロール(自己統制権)を失って別の形の苦痛を生じたり、社会生活上の支障まできたす。これが解離性障害である。

解離 (心理学) - Wikipedia


例えば、この時の私のように現実感がなく感情がない状態がずーっと続いている人がいます。これを離人症といいます。

また、ストレスを受けた時の記憶または全ての記憶を失くしてしまう人がいます。これを解離性健忘といいます。

切り離した感情や記憶が別の人格を形成することがあります。これを解離性同一性障害といいます。


私が足元がフワフワしていると感じたのは、脳が「このくらい足を動かせばこのくらい移動するだろう」と想定した情報と、視覚から受け取った「実際このくらい移動した」の情報が食い違っていたからです。
この時は体の感覚がおかしかったので、正しい位置情報を脳に送れなかったようです。 

アスペルガーと解離

ASDには過集中という特徴があります。何かに没頭して周囲の世界と切り離されてしまうという、解離になりやすい性質があります。

また、周囲の人とコミュニケーションがとれない、理解してもらえないストレスがあります。未熟な精神ではストレスを受けとめることができず、解離することでしか対処できない場合があります。


私は緊張するとたまにあっちの世界に行ってしまいます。

漫画:面接で心のブレーカーが落ちる

あまり緊張せず、冷静に、どっしり構えることができたと本人は思っているのです。浅い会話しかできていない思考力に疑問を持つ余裕がありません。

何かが突然変更になった時も、すぐに自分を手放してしまうくせがあります。変更に弱いアスペルガーにはキレて暴れる人もいるようですが、私は自分を消して言いなりになるタイプです。

こうやってたびたび解離することで人生を乗り切ってきましたが、最初の例のように派手に切り替わるわけではないので本人も他人も気付かないんですよね。


防衛しすぎてもだめ

解離は人間がもつ防衛機制なので悪いものではないのですが、防衛しすぎるとストレス耐性が成長しません。精神が未熟なままです。

私の場合、夫という信頼できる人ができ、その安心感と積み重ねた知識により世界とまともに対面できるようになり、解離する機会が減ってきました。解離しなくてもストレスと対峙できるようになってきたのです。

しかし社会で生きるにはまだまだ未熟だったらしく、あるとき解離のない丸腰の身体をストレスに攻撃され、自律神経失調症になってしまいました。今まで体の症状がほとんどなかったのは解離のおかげだったようです。

眠れないし汗もすごいですが、これも成長の証だと思っています。未熟なままよりずっといい。どうせもうすぐ更年期という同じ症状を味わうわけですし。

 


外的刺激を遮断して内的刺激が増えるのが「思考促迫」なら、内的刺激を遮断して外的刺激が増えるのが「離人感」かと推察しましたが、違うみたいです。

「離人感」は外的刺激が増えるわけではないんですね。むしろ景色が色あせて見えるなど、刺激が弱くなる人が多いようです。

私の場合、感じたことのない感覚に興味を持ってしまい全身でこの感覚を楽しんだので、外的刺激が増えたと感じたのかもしれません。

また、緊張や恐怖を感じないので相手の様子がいつもよりよく見え、外的刺激が増えたと感じました。せっかく見えても分析する思考能力がないのが惜しい。

(今回の絵の中に一部メディバンペイントのトーンを使いましたが著作権には問題ありません)