あすかの人生劇場

発達障害のマンガ書いてます

悪口が苦手だったけど愚痴なら喜んで聞けるようになった

子供の頃の「悪口を言ってはいけません」という教えを守り続けていましたが、最近やっとその呪縛が解けてきました。悪いものと良いものがあることが分かりました。

漫画:愚痴が苦手だったけど夫の話を聞いてたら苦痛じゃなくなった


 

全部悪口だと思っていた

人が人を悪く言っているのは全部悪口だと思っていました。
「悪口を言ってはいけません」と子供の頃に教わったのに、なんでみんな悪口を言うんだろう。聞くのが苦痛でした。

でも、夫の仕事の愚痴を聞くうちに、愚痴というのは、嫌なことがあってもそれでも明日を生きていくための気持ちの整理なのだと分かりました。

私は自分の気持ちを殺して見ないふりをすることで明日を迎えることができていましたが、これは良くない乗り越え方でした。

自分の気持ちを保ったまま明日からも過ごしていくには、愚痴が必要なのですね。

言ってる時の顔がこわいってのもある




愚痴って何

愚痴と悪口っていろんな定義があるみたいですね。時代によっても変わってきているのかもしれません。私なりの愚痴と悪口の定義は下の通りです。

愚痴 話し手が困っている。心を整えたい。ガス抜き。主語が自分。

 

悪口 話し手が困っていない。楽しい。ストレス発散。主語が相手。悪口の対象より上位に立ちたい。悪口の聞き手よりも上位に立ちたい。


私が悪口だと思っていたものの何割かは、愚痴(明日を生きるための前向きな助け合い)だったのかもしれません。



社会には、善いも悪いも、正しいも正しくないも、色々なものが入り混じっています。

もし私ひとりの世界なら、私が思うことは全て正しいでしょう。でも、他に人がいるなら、その人にとっての正しいが私にとっての正しいと同じとは限りません。

様々な価値観がある社会には、矛盾や理不尽が当然のように存在します。みんなそのことを分かっているので、わざわざ声を上げたり立ち向かったりしません。

嫌なことがあっても、クラスメイトと喧嘩したいわけではないし、会社に歯向かいたいわけでもありません。

そういう時に心を整える方法が、愚痴なのだと思います。



他人の愚痴を聞くと、その人がどう物を考えているのか理解できます。他人が何を考えているのか分かると、自分が行動するときの参考になります。

この人はこういうことに敏感なのか。じゃあ、こないだ私がアレをしたときに、この人は態度には出さなかったけど実は嫌だったのかもしれないな。

この人はこういうことで怒るのか。私もこの手のことをしちゃって怒られないように気を付けよう。

など、トラブルを避ける行動ができるようになってきます。



また、相手の信頼を得ることができます。

私は子どものころ、友人から悪口や愚痴を聞いたことがありませんでした。友人に恵まれたからだと思っていたのですが、それもあるのでしょうが、違う理由もあったと思います。

私には他人の相談や愚痴を聞く器がない、ということがバレていたのかもしれません。
実際相談を受けても「そんな答えの分かりきったことで悩んでいるのか。何がしたいんだ、グチグチしてないで早く解決させればいいのに」と当時の私は思っていたと思います(女性の気持ちが分からない男性と同じ思考回路…)

今では、何人かは私に愚痴を聞かせてくれます。すっきりして帰っていきます。
数は少ないですが、役に立てた気がしてとても嬉しいです。


正しい愚痴の聞き方

愚痴を聞くときに心がけている方法をご紹介します。

とにかく、相手を優先して聞き役に徹してください。

愚痴の聞き方



① 解決策は聞かれないかぎり言わない

相談してくる人は、答えが分かっていないわけではありません。答えは自分の中にある、もしくはどうにもならない、変えられない、耐えるしかないものです。

欲しいのは共感とやすらぎです。

②口を挟まない

相手の話を口を挟まずに聞くことは、ありのままの相手を肯定するという大事な行為です。適度な相槌で相手の話を引き出して、思う存分語らせてあげてください。

余計な言葉はいりません。

③相手の言葉を変換してオウム返しする

例えば相手が「仕事をたくさん頼まれて辛かった」と言ったら、「それはキツイね」と返しましょう。

例えば相手が「上司に○○と言われてムカついた」と言ったら、「あー、それはひどいね」と返しましょう。


これはすごく効果があります。
同じことをいうだけで、相手の顔が晴れやかになっていきます。

共感するだけで十分癒されるのです。

同情は不要です。同じ気持ちになる必要はありません。
共感して、気持ちを理解してもらうだけで十分なのです。




こうやって愚痴を聞いて、夫が次の日いつも通り仕事に出かけると、やったぜ!と思います。

愚痴を聞くようになってから、自分の成長速度が上がった気がします。他人の考え方のサンプルが増えてきたからかな。




しかし、私から愚痴ることはまだできません。
「君が間違っているんだよ」と指摘されるのがこわいのです。
夫のことは信頼しているのですが、なかなかできません。ゆっくりできるようになればいいなと思います。